とつぜんですが、なんと、大阪に来ています。

今日は、大阪DTPの勉強部屋 第19回勉強会「電子書籍」 という7セッション構成の大きな勉強会が開催されていて、そのうちのひとつを担当させていただくのです。

さて、がんばります。スライドはこちら。

※ スライドの転載は歓迎です。下のコードを貼り付ければ、上と同じように埋め込まれます。

後日談: このスライドのヘンなところ

どうでもいいようなことを含む演出をいろいろと積み重ねたせいで、準備が必要以上に大変でした。でも、当日、ぼくが狙った以上にスライドの体裁をおもしろがってくださった方が沢山いたので、とても満足しています。ありがとうございました。

このスライドは、

  • 固定レイアウトの EPUB 3 として作成されています。
  • 固定レイアウトですが画像データではなく、HTML と CSS でできています。
  • BiB/i(ビビ)」をつかって上のようにウェブ公開しました。
  • ほんとうに、当日、壇上で、この記事を公開しました。
  • が、当日は、ブログ記事にビビで埋め込まれた EPUB だということを伏せてセッションを開始、途中に仕掛けを用意して埋め込み機能の紹介と共に公表しました。

さらに、(だんだん反省も含んでくるのですが、)

  • 縦書きです。(縦書きできないブラウザでも読めるような CSS を添えてあるつもりだったのですが、Firefox で読めませんね、すみません)
  • 謎の小コラム入りです。電子書籍の話だしこれ自体電子書籍フォーマットだし縦書きだし、長めの文章を入れてみるか、と思いついて、入れてしまいました(発表時はわりとさっくり流しました)
  • スライド、しかもアルファベットが頻出する内容に、縦組みは向いていないなあ……というのが作りながら明らかになっていき、それで苦しくなってきて、後半、縦書きで比較的見栄えのする長めの文章がどんどん増えています。

……と、かくもヘンテコなスライドなんですが、ただ遊んだだけではなく、別の動機もありました。

EPUB で、便利でおもしろいことを、自由にやっていきましょう

スライド内でも書いているように、「EPUB って遊び甲斐のあるフォーマットなんですよ」というのをアピールしたかったのです。小説や漫画以外にも、広義の電子出版いろいろに応用できるというサンプルになればいいな、と。

本屋さんで売っていないようなものだと、スライドのほかにもミニコミや社内報、取扱説明書なんかにも使えます。展覧会の図録や映画のパンフレット、写真集にもいいですね。あるいはぜんぜんちがう、ページの中で/ページをまたいで動くゲームとか。アプリみたいなものも、できるかも。

アクセシブルな本を作る、あたらしいメディアを作る、どっちも自由におもしろく追求したいです。

ちなみに、ぼくが以前から作りたいなと思っているのは、音楽アルバムです。音楽データや PV が再生できる、歌詞カードとかブックレットみたいなもの。インディーバンドがデモテープ代わりに EPUB 配ってたらおもしろいなあ。